独立行政法人国立病院機構 旭川医療センター

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放射線科

医療被曝について

医療被曝

放射線を利用した画像診断(レントゲン、X線CT、X線透視、核医学検査)では、一定の被ばくが伴います。放射線による人体への影響には主に2種類あります。

1. 確定的影響

確定的影響とは、被ばく線量が一定のしきい値を超えた場合に発生する体への影響を指します。この影響は被ばく 線量が増えると発生確率が高くなり、重篤度も増します。
主な例として以下があります。

  • 皮膚の紅斑
  • 脱毛
  • 白内障
  • 胎児の成長障害

ただし、これらの影響は約100ミリグレイを超える高い被ばくが必要とされ、通常の医療被ばく(画像診断)では発生しません。

2. 確率的影響

確率的影響とは、被ばく線量に応じてその影響が発生する確率が増加する影響を指します。
主な例として以下があります。

  • 固形がん
  • 白血病

この影響にはしきい値がなく、少量の放射線でも発生する可能性がゼロではないと考えられています。
ただし約200ミリシーベルト以下の被ばくでは、自然発生する固形がんや白血病との発生率の差は認められていません。

シーベルトとグレイの違い

  • グレイ(Gy): 被ばくした放射線のエネルギー量を表す単位
  • シーベルト(Sv): 放射線の種類や体の部位への影響度を考慮した単位

当院での取り組み

当院の画像診断検査では、100ミリグレイを超える被ばくをすることはありません。また、人体には放射線やストレスによるダメージを修復する機能が備わっています。当院では、検査によるメリットが放射線被ばくのデメリットを上回るよう、以下の取り組みを行っています。

  • 診断に必要な最低限の放射線量で検査を実施
  • 機器の安全管理

患者さんが安心して検査を受けられるよう、最大限の配慮をしております。ご不明な点があればお気軽にお尋ねください。

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