独立行政法人国立病院機構 旭川医療センター

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リウマチセンター - 3疾患センター

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リウマチセンター

リウマチセンターのご案内

当センターは、代謝・糖尿病センターを前身として、2012年度からリウマチ性疾患の診断や治療も加えて幅広い疾患を包括的に管理するセンターとして、さらに2024年度からはリウマチ性疾患の管理に特化したセンターとして再スタートしました。従って、現在は、関節リウマチ(RA)・全身性エリテマトーデス(SLE)・強皮症(SSc)・皮膚筋炎/多発性筋炎(DM/PM)・シェーグレン症候群(SjS)・混合性結合組織病(MCTD)などの膠原病や、骨粗鬆症、脊椎関節炎(SpA)などリウマチ性疾患全般に特化して診療しています。

関節リウマチなどの膠原病は自己免疫という免疫機構の異常によって発症する全身性の炎症性疾患です。従って、異常な免疫を抑えるためにステロイド治療や免疫抑制治療を行います。そのため、治療とともに様々な副作用をコントロールしていくことが重要となります。近年、関節リウマチ治療は生物学的製剤やJAK阻害薬という新薬の登場によって飛躍的に治療法が進歩しました。また、全身性エリテマトーデス治療においても生物学的製剤治療が開発され、従来の免疫抑制剤治療に比較して副作用の少ない治療やステロイド治療からの離脱も可能となっています。当センターにおきましても、これらの治療を通して関節や全身の炎症を完全に抑え込むことを目標に治療しています。

脊椎関節炎は体軸性と末梢性に分類され、それぞれ2009年と2011年に診断基準が策定された比較的新しい概念の疾患であることから、現在もなお、その認知度が低く見逃されているあるいは関節リウマチと言う間違った診断で治療されている可能性のある疾患群です。正しい診断のもとで正しい治療を実施することで腰痛や関節痛などの疼痛が劇的に改善します。当センターでも適切な診断と治療で症状改善を目指しています。

リウマチセンターの構成

リウマチ指導医、リウマチ専門医、リウマチ登録医、骨粗鬆症認定医、リウマチケア看護師、リウマチ登録薬剤師、リウマチ登録理学・作業療法士、骨粗鬆症マネージャーなど多くの各専門知識技能を有するメンバーに加え、外来/病棟看護師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士、作業療法士、治験管理室、臨床検査技師、専門事務官が在籍しており、それぞれの立場から全人格的な治療を目指しています。

骨粗鬆症看護外来について

『骨粗鬆症』とは骨がもろくなり、わずかな外力が加わっただけでも骨折する怖い病気です。骨折が大きな健康問題となり、特に背骨や足の付け根を骨折すると、日常の活動性や生活の質が低下して、自立した生活が困難となり、寝たきりになる危険性も高まり、健康寿命が短くなるおそれがあります。 加齢・閉経、喫煙、大量の飲酒、やせている方、COPD、ステロイド服用、関節リウマチ、運動不足、本人又は家族の大腿骨頸部骨折歴、カルシウム不足などは骨粗鬆症になりやすいと言われています。一度検診をし、ご自身の骨の状態を知ることが大切です。
そして、骨粗鬆症と診断されたら,骨折を防ぐための治療を始め、しっかり続けて行くことが大切です。また転倒しないためにも運動機能も維持しましょう。今は、骨折を防ぐ為の適切な治療薬もあります。自立した健康な日常生活を過ごすためにも、かかりつけ医や骨粗鬆症マネージャーなどの力を借りながら、ぜひ、骨粗鬆症の治療を続けて下さい。
当院では、平日、骨粗鬆症マネージャーによる『骨粗鬆症看護外来』を無料で実施しています。骨粗鬆症のリスク判定や生活指導、服薬指導を行うなどし、骨粗鬆症の早期発見・継続治療、そして、一人でも多くの方の骨折を予防していこうと活動しています。通院患者さんだけでなく、付き添いの方、地域の方々どなたでも無料で受けられますので、気軽に声を掛けていただければと思います。骨粗鬆症認定による検査・診断・治療も受けられますので御相談ください。骨ドックも随時受け付けております。市民公開講座も実施しておりますので、機会がありましたら是非足をお運び下さい。

治療研究・臨床研究

現在のところ膠原病や脊椎関節炎の原因は不明なところが多く、またそれに引き続いて発症する各合併症についても原因は確定していません。当科では関節リウマチや全身性エリテマトーデスを中心とする大規模臨床試験に参加するとともに、独自の観点から治験を含めた新しいアプローチを展開しています。

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