脳神経内科
特色
- 当院の脳神経内科は、上川3次医療圏のみならず、オホーツク医療圏や空知医療圏など広範な地域からの患者さんを診療しています。当院には脳神経内科として、急性期に対応する一般病棟(50床)および筋ジストロフィーや神経難病の慢性期に対応する一般病棟(50床)の100床有しています。
- 当院脳神経内科スタッフは、神経内科医師9名(うち専門医7名)が在籍し神経内科の診療を行っています。
- これらのスタッフや病床数を生かして、神経内科の急性疾患から慢性疾患のあらゆる疾患に対応することが可能となり、非常に多数の神経内科疾患の診療を行っています。さらに、これらの診療の中から、数多くの臨床研究や治験を行っています。
- 2016年4月より、脳神経内科の医師を中心にして脳卒中センターを開設しました。神戸市民中央病院神経内科や国立病院機構九州医療センター脳血管内科・神経内科で研修した医師が中心になり、リスク管理を含めた内科的な治療を行っています。
対象となる疾患
脳神経内科疾患全般に対応しています。また当院は、DPC(Diagnosis Procedure Combination; 診断群分類)対象病院となっています。脳神経内科病棟に入院された患者数は年々増加しています。また、多岐にわたる神経疾患の症例が入院されていますが、特にパーキンソン病の方が多く入院されています。(2019年度の入院患者の診断名)
- 頭痛・めまいなどの診断と治療から、脳炎・髄膜炎急性期治療、脳血管疾患の急性期治療や急性期リハビリ、危険因子の診断と治療などあらゆる急性神経内科疾患に対応しています。
- ギラン・バレー症候群などの免疫原性神経疾患の特殊治療(大量グロブリン治療、血漿交換療法)、顔面ケイレンや痙縮に対するボツリヌス治療、痙性歩行の治療として、髄腔内バクロフェン療法(ITB)などの先端医療を行っています。
- 神経難病(パーキンソン病、多系統萎縮症、脊髄小脳変性症、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、重症筋無力症など)の診断からの治療、リハビリテーションまでの専門的医療も行っています。
パーキンソン病センターについて
平成21年4月からパーキンソン病センターを開設しています。診断から薬物調節およびリハビリテーションを効果的に組み合わせた治療が可能となっています。
病院内において、毎月第3金曜日(8月を除く)にパーキンソン病教室を開催しています。
平成29年5月7日パーキンソン病教室第161回記念市民公開教室がアートホテル旭川にて開催されました。(開催の模様)
当科の研修システム
当科には、神経内科専門医が6名在籍しており、日本神経学会の認定教育施設および日本脳卒中学会の認定研修教育病院に指定されています。非常に多数の患者さんが入院、通院していますので、神経疾患のcommon diseaseについての豊富な経験を通して、神経疾患の所見の取り方や検査所見の解釈、考え方などについて学ぶことが可能となっています。(神経内科後期研修3年目で経験した症例)
診療形態としては、主治医制を取り入れており、入院から退院までのすべての診療に責任を持つことで患者さんのマネージメントおよび各疾患の理解につながると考えています。また日常診療による研修の機会と共に、日本国内および国際学会での発表や論文での情報発信の機会があります。
(脳神経内科業績、第58回日本神経学会学術総会 京都、第51回日本てんかん学会学術集会 京都、2017 Congress of the Nuropean Academy of Neurology
Amsterdam, 3rd European Stroke Organisation Conference Prague)
更に、当院は国立病院機構に属しており、初期研修終了後の専修医(後期研修)制度、全国143病院で学べる国内留学制度、良質な医師を育てる研修(平成27年度は当院で実施:写真はこちら)、専修医を対象にした海外留学制度などの特色的な研修システムも有しています。本年も,当院から研修に数多く参加してもらいました。また、平成26年度には当科から海外留学(米国カルフォルニア州ロサンゼルスにある退役軍人健康庁(VA)の病院(WLAVA))へ参加しました(NHO海外留学,帰朝報告)。平成27、28、令和元年度は、NHOフェローシップに参加しました。当院脳神経内科より、国立病院機構九州医療センター脳血管・神経内科に4名の医師が国内留学しました。(NHOフェローシップ,
帰朝報告①,帰朝報告②,帰朝報告③)。
また、地域の住民の方々に神経内科の疾患について分かりやすく説明する地域住民セミナーを隔月で開催しています。(地域住民セミナー)
当科での初期研修について
当院は、主治医制で患者さんの診察・治療にあたります。指導医の指導のもと多くの症例を経験できます(初期研修医が経験した症例の一覧)。他院からのローテションで、多くの初期研修医が和気あいあいと神経内科を研修されています。平成30年から導入された新内科専門研修制度において、初期研修2年目で経験した80症例を必要症例に加えることが出来ますが、ほほ9領域の疾患を経験することが出来ます。また、全国学会を含めた発表(初期研修医が発表した学会一覧)や旭川医療センター雑誌を含めた論文作成(初期研修医が記載した論文一覧)も可能です。
初期研修医が経験した症例の一覧
- 脳血管障害:
ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症、一過性脳虚血発作、脳出血、クモ膜下出血 - 炎症性・感染性疾患:
ウイルス性髄膜炎、細菌性髄膜炎、ヘルペス脳炎、ハント症候群、破傷風 - 中枢性脱髄疾患:
多発性硬化症 - 免疫性末梢神経障害:
ギラン-バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発神経炎、多巣性運動ニューロパチー - 免疫性筋疾患:
多発性筋炎、重症筋無力症 - 末梢神経疾患:
糖尿病性ニューロパチー、Bell麻痺、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 - 筋疾患:
筋強直性ジストロフィー、肢帯型筋ジストロフィー、周期性四肢麻痺 - 変性疾患:
パーキンソン病(孤発性及び家族性)、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、多系統萎縮症、脊髄小脳変性症(孤発性及び家族性)、筋萎縮性側索硬化症 - 認知症疾患:
アルツハイマー病、レビー小体型認知症、正常圧水頭症、脳血管性認知症 - 機能性疾患:
良性発作性頭位眩暈症、てんかん(特発性、症候性) - 脊椎・脊髄疾患:
頚椎症性脊髄症 - 腫瘍性疾患:
脳腫瘍(原発性、転移性)、髄膜癌腫症
スタッフ紹介
院長 木村 隆 (きむら たかし) |
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専門 | 脳神経内科 神経・筋病理 パーキンソン病 |
所属 学会 |
日本神経学会 日本内科学会 日本自律神経学会 日本神経病理学会 日本神経治療学会 日本末梢神経学会 日本パーキンソン病・運動障害疾患学会 日本認知症学会 筋ジストロフィー医療研究会 日本筋学会 |
資格等 | 日本内科学会認定内科医・指導医 日本神経学会専門医・指導医 日本認知症学会専門医・指導医 日本神経治療学会 評議員 |
臨床教育研修部長 黒田 健司 (くろだ けんじ) |
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専門 | 脳神経内科 脳血管障害 神経放射線学 |
所属 学会 |
日本神経学会 日本内科学会 日本リハビリテーション医学会 日本脳ドック学会 日本老年医学会 |
資格等 | 日本内科学会認定内科医・指導医 日本神経学会専門医・指導医 |
臨床研究部長 鈴木 康博 (すずき やすひろ) |
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脳神経内科 内科 |
所属 学会 |
日本内科学会 日本神経学会 日本神経病理学会 日本神経免疫学会 日本リハビリテーション医学会 日本認知症学会 |
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資格等 | 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医 日本神経学会専門医・指導医 日本認知症学会専門医 |
脳神経内科医師 岸 秀昭 (きし ひであき) |
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専門 | 脳神経内科 内科 |
所属 学会 |
日本内科学会 日本神経学会 |
資格等 | 日本内科学会認定内科医 日本神経学会専門医 |
脳神経内科医師 野村 健太 (のむら けんた) |
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専門 | 脳神経内科 内科 |
所属 学会 |
日本内科学会 日本神経学会 |
資格等 | 日本内科学会認定内科医 日本神経学会専門医 |
脳神経内科医師 山本 安里紗 (やまもと ありさ) |
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専門 | 脳神経内科 内科 |
所属 学会 |
日本内科学会 日本神経学会 |
資格等 | 日本内科学会認定内科医 |
脳神経内科医師 紙谷 ひかる (かみや ひかる) |
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専門 | 脳神経内科 | 所属 学会 |
日本内科学会 神経内科学会 |
資格等 |
脳神経内科医師 鈴木 奈々 (すずき なな) |
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専門 | 脳神経内科 | 所属 学会 |
日本内科学会 日本神経学会 |
資格等 |