独立行政法人国立病院機構 旭川医療センター

お電話は0166-51-3161

〒070-8644 北海道旭川市花咲町7-4048

バリアフリー情報 - 病院のご案内

病院のご案内 MENU

令和4年度 独立行政法人国立病院機構旭川医療センター病院指標

各項目に関する集計条件および集計方法は、厚生労働省の指示のもと行われております。
DPCデータを使用し、以下の項目を算出いたしました。

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 22 30 40 94 186 470 1,171 732 190
令和4年4月1日~令和5年3月31日の間に一般病棟を退院された患者さんの年齢を10歳刻みで示しています。
当院は旭川市をはじめとする上川中部医療圏を中心とする地域からの患者さんが圧倒的に多い地域に密着している病院です。
高齢化や当院の診療科の関係で60歳以上の比率が高く、全体の85%以上を占めており、年を追う毎に高くなっています。
年齢別に傷病の患者数を見てみますと、10代、20代では気胸が最も多く、30代、40代では肺の悪性腫瘍、神経系疾患、胆のう疾患等多岐に渡ります。
50代では肺、消化器の悪性腫瘍やパーキンソン病、CIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)等神経系疾患、胆のう疾患も目立つようになります。60代は肺がんを中心とする悪性腫瘍が最も多く、パーキンソン病をはじめとする神経系疾患、胆嚢疾患も格段に増加します。70代は当院で最も患者数が多い年齢階級で、全体の約40%を占めています。傷病の患者数は、60代とほぼ同じ傾向となりますが、脳梗塞、COPD、誤嚥性肺炎が増加します。80代以上になると、認知症、肺炎関連、心不全、尿路感染症が目立ってきます。
10件未満は – 表記。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 105 13.71 8.60 2.86% 73.44
040040xx9905xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 5あり 86 19.70 18.98 1.16% 73.21
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 77 33.47 18.57 0.00% 76.87
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 57 16.86 13.49 5.26% 73.63
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 40 4.85 3.05 0.00% 75.03
各診療科別に症例数の多いDPC14 桁分類について、診療科別に上位5位までを表示。
呼吸器内科での上位5疾患のうち4疾患が肺の悪性腫瘍で占められています。特に上位2疾患は、化学療法(抗がん剤)ありの分類で、当院の70歳前後で1番多い年齢構成分布となっています。3番目の間質性肺炎は唯一悪性腫瘍以外で、平均年齢が高く、転院率も0%なので、平均在院日数(自院)が高くなっています。
肺の悪性腫瘍の化学療法は種類が多く、DPCコードが多岐に渡り細分化されてしまうため、この表に載らないものもあります。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 20 28.10 17.54 20.00% 86.65
050130xx9902xx 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり - - 24.17 - -
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし - - 21.11 - -
050070xx99000x 頻脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 6.24 - -
110290xx99x0xx 急性腎不全 手術なし 手術・処置等2 なし - - 14.44 - -
各診療科別に症例数の多いDPC14 桁分類について、診療科別に上位5位までを表示。
10件未満は – 表記。
循環器内科では心不全の患者さんが最も多くなっています。平均年齢は85歳を超えており、高齢の患者さんが占めています。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010160xx99x10x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 93 19.72 19.79 1.08% 74.68
010110xxxxx4xx 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等2 4あり 84 19.75 16.50 3.57% 68.37
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 49 28.39 18.58 8.16% 76.16
010170xx99x10x 基底核等の変性疾患 手術なし 手術・処置等2 あり 定義副傷病 なし 26 14.88 17.60 0.00% 72.42
010155xxxxx00x 運動ニューロン疾患等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 17 17.41 13.13 11.76% 68.76
各診療科別に症例数の多いDPC14 桁分類について、診療科別に上位5位までを表示。
脳神経内科では、パーキンソン病の患者さんが最も多く上位を占めており、全国でもトップクラスの患者数となっています。平均年齢は70歳以上と高齢で退院後、リハビリテーション等を行うことから他の療養型病院等への転院が行われる場合があります。2番目の免疫介在性・炎症性ニューロパチー(慢性炎症性脱随性多発神経炎等)は、ガンマグロブリンを使用している症例です。以下、基底核の変性疾患(脊髄小脳変性症、多系統萎縮症等)、運動ニューロン疾患等(筋萎縮性側索硬化症等)と続きます。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 48 13.21 8.94 2.08% 79.29
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2 なし 23 14.04 8.76 4.35% 72.74
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 23 23.87 21.11 17.39% 85.48
060060xx9710xx 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 19 17.47 12.28 5.26% 84.74
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 17 9.71 5.70 0.00% 59.06
各診療科別に症例数の多いDPC14 桁分類について、診療科別に上位5位までを表示。
消化器内科では胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術ありが1番多くなっております。これは、内視鏡で胆道結石を除去したり、乳頭(大十二指腸乳頭(ファーター乳頭)切開術等となります。誤嚥性肺炎、胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍における平均年齢の高齢化が進んでいます。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 32 13.03 10.06 0.00% 71.47
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 22 5.59 6.07 0.00% 63.82
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 19 8.21 9.24 0.00% 49.21
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 18 3.28 4.59 0.00% 65.28
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 17 10.88 9.68 0.00% 29.00
各診療科別に症例数の多いDPC14 桁分類について、診療科別に上位5位までを表示。
外科では肺の悪性腫瘍(手術あり)が最も件数が多く、肺の悪性腫瘍は当院の扱っている症例でも比較的多い症例となります。以下、胆嚢疾患(胆嚢結石等)、気胸、鼠径ヘルニアと続きます。
3番目と5番目の気胸は、7割以上が男性の患者さんです。
2番目の胆嚢疾患(胆嚢結石など)胆嚢摘出術等は、腹腔鏡を使用しているので開腹手術に比べ、在院日数は短くなっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 13 - - 15 - - 1 7
大腸癌 - 14 19 26 - 12 1 7
乳癌 - - 16 - - - 1 7
肺癌 67 46 219 392 22 90 1 8,7
肝癌 - - - - - - 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌について初発患者はUICCのTNMから示される病期分類による患者数を、再発患者(再発部位によらない)は期間内の患者数。
患者数は延患者数。
10件未満は – 表記。

5大癌のICD10分類
胃がん:C16$
大腸がん: C18$、C19、C20
乳がん:C50$
肺がん:C34$
肝がん:C22$

当院での初発の5大癌症例をUICC病期分類並びに再発の患者数を示しています。StageⅠが進行度が低く、StageⅣが最も進行している状態を示しています。 StageⅢ、StageⅣの進行度が高いものほど再発する率が高い傾向です。当院は圧倒的に肺癌が多く、特に化学療法(抗がん剤)を多く取り入れております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 39 24.62 79.10
重症 17 31.59 79.06
超重症 10 36.60 86.10
不明 - - -
成人の市中肺炎において、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢 を表示。
入院契機病名および最も医療資源を投入した傷病名がどちらも J13~J18$ に限定。
重症度分類は、A-DROPスコアを用い、軽症~超重症の4段階で表記。重症度分類の各因子が一つでも不明な場合は「不明」と分類。
10件未満は – 表記。

A-Dropスコア
①.男性≧70 歳、女性≧75 歳
[性別]が[1.男]で年齢が70以上 , [性別]が[2.女]で年齢が75以上
②.BUN≧21 または脱水(+)
[肺炎患者/重症度] 1桁目が 1
③.酸素飽和度≦90%
[肺炎患者/重症度]2桁目 が1,2 => 1 , 0 => 0
④.意識障害(肺炎に由来する)
[肺炎患者/重症度] 3桁目が 1
⑤.sBP≦90mmHg
[肺炎患者/重症度]4桁目 が1

重症度分類
軽症:0点の場合。
中等症:1~2点の場合。
重症:3点の場合。
超重症:4~5点の場合。ただし、ショックがあれば1項目のみでも超重症とする。
不明:重症度分類の各因子が1つでも不明な場合。

特に、中等症の患者数が多くなっています、又、中等症、重症、超重症通して70代、80代の患者さんが70%以上を占めています。
細菌性肺炎、肺炎球菌肺炎等が多く見られます。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 36 25.83 75.56 25.53%
その他 11 27.82 77.36 4.26%
脳梗塞の病型別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を表示。
「脳梗塞:I63$」とは、脳に栄養を送る動脈が細くなったり詰まったりし、脳に十分な血液が供給されない状態をいいます。
脳が損傷を受け後遺症が残る場合も多く、リハビリテーション等長期の療養が必要なこともあります。又、平均年齢も70歳以上と高くなっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 35 5.03 19.14 2.86% 70.74
K386 気管切開術 - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) - - - - -
K5091 気管支異物除去術(直達鏡によるもの) - - - - -
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) - - - - -
診療科別に手術件数の多い順に上位5術式を表示。
手術は、主たる手術をカウント。
輸血関連(K920$)は除外。
創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術、およびすべての加算は除外。
10件未満は – 表記。
抗がん剤を静脈へ持続的に注入させるためのカテーテル(CVポート)を設置する手術を1番多く行っております。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 32 8.00 16.59 9.38% 82.19
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 25 6.64 4.48 0.00% 71.68
K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴うもの) 22 3.09 13.50 9.09% 79.41
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 等 19 10.68 22.84 0.00% 71.16
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 12 4.50 12.50 8.33% 80.58
診療科別に手術件数の多い順に上位5術式を表示。
手術は、主たる手術をカウント。
輸血関連(K920$)は除外。
創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術、およびすべての加算は除外。
内視鏡での施術が上位5件中4件を占めていますが、内視鏡的胆道ステント留置術が1番多く行っております。次いで、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術、内視鏡的乳頭切開術、内視鏡によるものが続きます。内視鏡的乳頭切開術の「乳頭」とは、大十二指腸乳頭(ファーター乳頭)のことで、十二指腸の中間の粘膜部分にあり、胆汁や膵液の出口となっています。この手術は、「EST」とも言います。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 34 3.62 4.62 0.00% 66.91
K5143 肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 22 1.00 12.18 0.00% 71.73
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 等 21 7.62 12.10 0.00% 74.90
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの)) 20 12.35 6.85 0.00% 37.30
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 11 0.91 1.27 0.00% 59.00
診療科別に手術件数の多い順に上位5術式を表示。
手術は、主たる手術をカウント。
輸血関連(K920$)は除外。
創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術、およびすべての加算は除外。
腹腔鏡下胆嚢摘出術の件数が最も多く、腹部に穴をあけ、カメラで観察しながら胆嚢を摘出します。術後の痛みが少なく入院期間が短く、また傷が小さくて済みます。主に、胆嚢炎、胆石症の患者さんに多く施術しております。次いで、肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの)の件数が多く、当院は、肺の悪性腫瘍の件数が多い関係もあり、前出の5大癌病期分類にもありますが、当院の肺癌は進行度が高いものが多く、それに伴い術後日数も長い傾向にあります。次いで、腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術、胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの))(主に気胸)と続きます。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
集計条件
播種性血管内凝固(DPC6桁130100)、
敗血症(DPC6桁180010)、
その他の真菌症(DPC6桁180035)、
手術・術後の合併症(DPC6桁180040)について、
入院契機病名(DPC6桁レベル)の同一性の有無を区別して患者数と発症率を表示。
10件未満は – 表記。
更新履歴
2023年9月27日
令和4年度 病院指標を公開しました。
▲ ページ最上部へ