独立行政法人国立病院機構 旭川医療センター

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COPDセンター - 3疾患センター

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COPDセンター

COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease:慢性閉塞性肺疾患)とは

肺の生活習慣病であり、以前は肺気腫や慢性気管支炎と診断されてきた病気の総称です。空気の通り道である気道や肺のなかの肺胞という小さな袋が炎症を起こすことによって肺機能が低下し、酸素を効率よく取り込めなくなる病気です。
この病気の一番の原因はたばこであり、その症状としては少し動いただけでも息切れを起こしたり、咳や痰が続くことなどが特徴です。
高齢化社会を迎えるにあたりこのCOPDが急増してきており、今後問題になると考えられています。

わが国においてCOPDの患者数は900万人近くいると推定され、COPDで亡くなる方も年々増加し、2020年には虚血性心疾患、脳血管障害に次ぐ全世界の死亡原因の第3位となることが予想されています。
COPDによる症状は年のせい、たばこを吸っているからなどと思われがちで進行してから発見されることも少なくありません。
その意味でもCOPDは早期に発見し生活指導あるいは治療を受ける必要があるのです。

以上のことから、当院では1)COPDの予防と早期発見、2)呼吸器における専門的な診断および治療、3)呼吸リハビリテーションの普及、4)COPDに関する情報提供を目的として、COPDセンターが開設されました。

COPDセンターのスタッフ

呼吸器内科医師、呼吸器内科病棟看護師、外来看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、管理栄養士、理学療法士、臨床検査技師、治験管理室、企画課

COPDの診断と呼吸機能検査

COPDを診断するには喫煙歴、職歴や症状などによってある程度可能ですが、胸部レントゲン写真やCT画像により肺の構造変化を評価し、さらに呼吸機能検査を行い気道の閉塞性障害の有無を確認することによります。この呼吸機能検査が最終的に早期発見あるいは重症度を判定する上で重要であり患者さんに是非行っていただきたい検査です。

呼吸リハビリテーション

COPDを代表とする慢性肺疾患において呼吸リハビリテーションの臨床的有効性はいまや確立され、その正しい普及が重要となっています。呼吸リハビリテーションは運動療法を中心として、栄養指導、薬物療法、在宅酸素療法などで構成され、日常生活の質(Quality of life:QOL)の向上を目的としています。当院においても原則として2週間程度の入院をお願いして呼吸リハビリテーションを行っております。ご希望の方は主治医あるいは呼吸器科担当医にご相談下さい。

COPDにおける最新の治療

当院では肺の病気に対する薬剤の治験(新しい薬を用いた臨床試験)を多数行っております。その中でCOPDの方を対象とした治験も現在進行中であり、今後も予定されています。この治験は呼吸器内科医師あるいは治験管理室の専門看護師、薬剤師が担当しております。協力をお願いすることもあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。

COPDに関する情報提供

COPDに関する情報提供

当院ではCOPD教室を開催し、病気のお話し、薬物の説明、栄養指導など幅広く情報提供を行っています。また、外来にはCOPD、禁煙に関するパンフレットや医療相談なども行っています。ご希望の方は主治医または事務受付にご相談下さい。

旭川医療センターのCOPDセンターは、COPDに対する予防、治療、呼吸リハビリテーションまで一貫したシステムをつくり上げ、みなさまに呼吸器科として専門的な医療を提供したいと考えます。どうぞよろしくお願いいたします。

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