放射線科
核医学 (RI) 部門
核医学検査
核医学検査は、ラジオアイソトープ(RI)と呼ばれる医薬品が特定の臓器に集まる性質を利用した検査です。医薬品を体内に投与するため、静脈注射を行います。
RIから放出される微量の放射線(主にγ線)をガンマカメラで測定し、特定の臓器に集まった様子を画像化します。この検査では、CTやMRIが臓器の形を調べるのに対し、臓器の機能を調べることが特徴です。
検査の種類
頭部
脳への血流を評価し、特定の部位への血流の集まりを画像化することで、疾患の診断に役立てます。
骨
骨に特異的に集まる薬を使用することで、骨の炎症やがんの転移があるかどうか調べることができます。この検査により、骨の異常を早期に発見し、適切な治療に役立てることができます。
心臓
この検査では、心臓を栄養する血管の状態や、交感神経の活性化を画像で評価することができます。これにより、心臓の機能や血流の異常を詳細に確認することができます。
その他
放射線被ばくについて
核医学検査では、被ばく線量がごく微量で半減期(放射能が半分になる時間)が短いラジオアイソトープ(例:テクネチウム99mやヨウ素123など)を使用します。これらの物質は体内で短時間のうちに尿や便として排泄されるため、体内に長く残ることはありません。一回の検査での被ばく線量は約0.5~20ミリシーベルトで、これは一般的なX線撮影やCT検査と同程度の範囲です。当院では、患者さんの安全を最優先に考え、必要最低限の被ばくで検査を実施していますのでご安心ください。