独立行政法人国立病院機構 旭川医療センター

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研修医のブログ

2018年度

平成30年5月28日

八雲での地域医療研修について

はじめまして2年目初期臨床研修医の武藤と申します。

当院でも研修医のブログが始まります。
一番手として、地域医療研修について報告したいと思います。

当院では国立八雲病院、置戸赤十字病院、富良野協会病院、留萌市立病院などから選択して1ヶ月間の地域医療研修を行いますが、自分は5月から八雲病院に来ています。

八雲病院の外観

八雲と聞いてもあまりピンと来ない方もいるかも知れませんが、函館と室蘭の中間にある町で人口は約1万6000人だそうです(Wikipedia調べ)

太平洋と日本海の二つの海と山に囲まれ美しい景観や温泉、ホタテなどの美味しい魚介類が楽しめる素敵な町です。

八雲駅にはJRの特急が停車し、大型スーパーや病院近くにコンビニなどもあって日常生活で基本的に困ることはありませんが、そうは言ってもやっぱり北海道ですので車があった方が何かと便利です。

自分も買ったばかりの新車で旭川から高速で約5時間かけてはるばる八雲までやって来ました。

八雲町「丘の駅」から望む太平洋

八雲病院についてですが、道内有数の小児期発症の神経筋疾患専門病院となっており、患者さんの多くが筋ジストロフィーあるいは重症心身障害児(者)であり、一般的な地域医療のイメージとは少し異なります。

日常業務でもNPPVの調整など人工呼吸器に関わる機会が非常に多く、こんなに人工呼吸器に触れたのは救急ICU研修以来です。

とくにNPPVについては、医師だけでなく専門性の高いスタッフの方々が従事されているのでリハビリやインターフェース・各種デバイスの取り扱いも含めてかなり総合的に勉強する機会があります。

また、八雲病院には併設する養護学校(八雲養護学校)があり、患者さんのなかには日中は学校で勉強し夜間は病棟に戻るといった生活をしている方もいます。

今回は偶然にも、養護学校の修学旅行に医療スタッフとして引率することになり、学生達と一緒に東京見学に行くという稀有な経験もしました。

なんで地域で東京に!?という某塾のキャッチコピーみたいなものが一瞬頭をよぎりましたが、このような貴重な機会を無駄にするわけにはいきません。道中、自分が中高校生だった頃の修学旅行を思い出し、勝手にノスタルジーに浸りつつも、学生達と一緒にスカイツリーや国会議事堂などを見学したりして彼らの若さと純粋さに触れて新鮮な気持ちになりました。

東京スカイツリー

また、養護教員の先生方・保護者の方々ともお話しする機会があり、短期間でしたが今回の旅行を通じて社会の見え方が視点を変えるとこんなにも大きく変化するのだと実感し、自分がいかに浅学無知なのかと思い知った次第でした。

地域医療研修は自分の慣れ親しんだ環境を離れ、全く異なる環境に身を置くことで自分自身を見つめ直す時間でもあるのかも知れません。

そんな八雲での地域医療研修も残すところ僅かとなりました。

最後に今回の研修の様子を写真におさめたのでご覧になって下さい。修学旅行も含め八雲病院での研修は素晴らしいものになりました。

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